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20 末梢神経障害

末梢神経障害

末梢神経障害はその分布から単神経障害,多発単神経障害,多発神経障害に分類する.

末梢神経障害の分類


末梢神経障害の頻度(対数表示としていることに注意)

末梢神経障害全体での有病率は一般人口の2-7%である.


多発神経障害の原因

多発神経障害の原因は多数あるが,最も多い原因は糖尿病で,ついでアルコール多飲である.

ビタミンB群欠乏症は治療反応性が期待されるため,常に鑑別に加えるべきである.

比較的稀であるが重大な疾患として,血管炎,ギラン・バレー症候群,悪性腫瘍,M蛋白血症(☞H-12「形質細胞腫瘍・多発性骨髄腫」)などがある.

特に急性~亜急性の発症,非対称性,length-dependentではない,運動障害優位,顕著な自律神経障害を認める場合は,原因追究の必要性が高い.

多発神経障害の原因


日~週単位で進行する急性発症であれば血管炎,ギラン・バレー症候群を考える.

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