診療支援
診断

1 眼の充血

眼の充血の鑑別

結膜充血(結膜炎)は結膜円蓋部に最も充血が強く,眼瞼結膜充血や眼脂がみられる.

角膜輪部周囲から放射状で直線状に起こる充血は毛様充血とよばれ,重篤な疾患(ぶどう膜炎,角膜炎,強膜炎,急性緑内障発作)を考える.

結膜炎では疼痛,羞明,(瞬きで改善しない)視覚障害は出現しないので,これらがあれば重篤な疾患と考える.

片側性の場合,充血側が縮瞳していれば角膜炎・ぶどう膜炎,散瞳していれば緑内障を考える.

異物感は角膜病変を示唆する.開眼に支障を生じうるが点眼麻酔薬で症状が軽快する.

異物感がないにもかかわらず,縮瞳を誘発する明るい場所や近見時に羞明や疼痛を誘発する場合は,前部ぶどう膜炎(虹彩炎)を疑う.

重大疾患(主に前部ぶどう膜炎や角膜炎)の検出


点眼麻酔薬による単純性角膜障害の診断(虹彩炎や結膜炎との鑑別)


緑内障

潜行性に進行する視覚障害が問題となりやすい原発開放隅角緑

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