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6 閉塞性睡眠時無呼吸症候群

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)の疫学と症候

肥満・加齢・男性・大酒家はOSASのリスク要因である.

病歴では就寝中のいびきや無呼吸発作,早朝の頭痛,日中の傾眠や倦怠感が重要である.

就寝中の低酸素血症・交感神経緊張が心血管系疾患(治療抵抗性高血圧症を含む)のリスクを高め,日中の傾眠・集中力低下が交通事故のリスクを高める.

STOP-Bang質問票はスクリーニングに有用であるが,特異度は低い.

一般人口におけるOSASの有病率(スイス)

日本人に対してはAHIを用いた質の高い研究が行われていないが,SpO2が3%低下することを指標とした簡易検査において,中等症の睡眠時無呼吸症候群の頻度は,男性で23.7%,閉経前女性で1.5%,閉経後女性で9.5%と報告されている〔Sleep. 2018 Jul 1;41(7). PM

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