診療支援
治療

プリックテスト,スクラッチテスト,皮内テスト
Skin prick test,Scratch test,Intradermal test
矢上 晶子
(藤田医科大学ばんたね病院・総合アレルギー科教授)

【概説】プリックテストおよびスクラッチテストは,花粉症・鼻アレルギー,アトピー性皮膚炎,アレルギー性結膜炎,食物アレルギー・口腔アレルギー症候群,ラテックスアレルギー,薬剤アレルギーなどの即時型(Ⅰ型)アレルギーに対する検査法である.皮内テストは即時型のみならず遅延型(Ⅳ型)アレルギーの検査にも用いられる.


検査の進め方

 詳しい問診に基づいて原因として疑われる物質を絞り,プリックテスト,スクラッチテスト,皮内テストの順で行う.

1.プリックテスト

 患者の前腕屈側で行う.アレルゲンを1滴置き〔プリックランセット(SmartPractice社),バイファケイテッドニードル(東京エム・アイ商会)など〕,もしくは細い注射針で皮面に対して90度の角度でアレルゲンを静かに貫いて1度刺す(図2-16).新鮮な野菜・果物を用いる場合はそのものを用いることが有用であり(prick by prick test)

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