診療支援
治療

ステロイド薬
Systemic steroid therapy
長谷川 稔
(福井大学教授)

【概説】ステロイドの全身投与の際は,その副作用をよく患者に理解してもらったうえで,疾患活動性のモニタリングと副作用の確認をしながら,注意深く減量していく.

【適応】ステロイドの全身投与の適応となるのは,皮膚疾患では薬疹,中毒疹,自己免疫性水疱症,円形脱毛症,急性蕁麻疹などである.その他の皮膚炎症性疾患ではステロイドの外用治療が主体となるが,重症例では全身投与が必要となることもある.また,膠原病や血管炎症候群に対して,皮膚科医がステロイドを全身投与することも少なくない.

【薬剤】作用時間の長さによって①短時間作用型:ヒドロコルチゾン(ソル・コーテフ),②中時間作用型:プレドニゾロン(プレドニン),メチルプレドニゾロン(メドロール),③長時間作用型:デキサメタゾン(デカドロン)やベタメタゾン(リンデロン)に分類される.皮膚科領域で使用するステロイドは,通常プレドニゾロンである.

【使用方法】

1.経口

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