診療支援
治療

経口抗真菌薬
Systemic antimycotics
常深 祐一郎
(埼玉医科大学教授)

【概説】皮膚真菌症の効率的な治療を行うため,経口抗真菌薬を積極的に活用する.経口抗真菌薬が第1選択となる病型と,外用薬が基本だが経口薬を併用したほうがよい病型がある.


Ⅰ 経口抗真菌薬

(表3-19)

a.テルビナフィン塩酸塩(先発品:ラミシール)

【使用方法】すべての病型に連続投与を行う.

Px処方例

ラミシール錠(125mg) 1回1錠 1日1回 食後 連日投与

【検査項目】肝機能障害と血球減少,横紋筋融解に注意する.検査項目は,血算,GOT,GPT,γ-GTP,LDH,ALP,T-Bil,CK,BUN,Creとする.投与前,投与開始後1・2か月目,その後は2か月ごとに採血を行う.採血結果に多少の変動があっても一過的なことが多いため,心配してすぐに中止せず投与を継続し,次の採血でもさらに変化があれば,休薬する.休薬して回復したら,再投与して本当にテルビナフィンが原因であるのか確認する.別の要因で

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