光線療法には,体内因子と光線を反応させる方法と,体外から因子を投与し光線と反応させる方法がある.いずれも光化学反応,光生物反応に引き続き治療効果を発揮する.光線には,紫外線や可視光線領域の波長を用いる.
Ⅰ 紫外線療法
a.PUVA(ソラレン+UVA)療法
【概説】①紫外線は免疫抑制作用,アポトーシス誘導,分裂能抑制作用を有しており,その作用を治療に用いている.②PUVA療法はソラレン誘導体とUVAを組み合わせて使用する治療方法で,深い部位への効果が期待される.
【適応】深い部位への効果が必要な,皮膚悪性リンパ腫や強皮症などが適応となる.
【薬剤・使用方法】①内服PUVA療法:0.4~0.6mg/kgのメトキサレンを内服し2時間後にUVAを照射する.最少紅斑量(MED:minimal erythema dose)の1/2~2/3量から開始し,20~50%ずつ増量する.②外用PUVA療法:0.3%メ