今日の診療
治療

アレルギー性接触皮膚炎
Allergic contact dermatitis
本田 哲也
(浜松医科大学教授)

病態

 アレルギー性接触皮膚炎は,主にハプテンとよばれる低分子量物質に対する抗原特異的免疫反応であり,CoombsとGellによる分類上はⅣ型アレルギーに分類される.正確な頻度は不明だが,臨床的に非常に多く遭遇する疾患である.

【病因・発症機序】病態は感作相と惹起相に分けられる.感作相では,皮膚から侵入したハプテンが皮膚樹状細胞によって所属リンパ節まで運ばれ,抗原特異的T細胞の分化・増殖を誘導する.通常,この過程を臨床的にはとらえることができない.感作成立ののち,再度同一のハプテンが皮膚に侵入すると,皮膚樹状細胞は皮膚において抗原特異的T細胞(主にCD8陽性T細胞)に抗原を提示し,T細胞の活性化を誘導する.抗原特異的T細胞から放出されるさまざまなサイトカイン(インターフェロンγ,granzyme Bなど)がケラチノサイトや血管などに作用し,皮膚炎症が惹起される.臨床的には,抗原曝露後数時間~半

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