病態
通常の接触皮膚炎に一次刺激性とアレルギー性のものがあるように,光接触皮膚炎にも2つの型があり,それぞれ光毒性接触皮膚炎,光アレルギー性接触皮膚炎とよばれている.光毒性接触皮膚炎とは化学物質に紫外線が当たり,それによって活性酸素が発生し組織・細胞傷害をもたらすものである.特異的免疫反応が起こったわけではなく,感作も必要としない.一方,光アレルギー性接触皮膚炎では,化学物質が紫外線のエネルギーにより化学構造を変化させハプテンとしての活性を有するようになり通常のアレルギー性接触皮膚炎と同様の免疫反応を惹起する.したがって,感作を必要としT細胞が媒介する.
【頻度】現在,光接触皮膚炎のほとんどがアレルギー性である.
【病因・発症機序】反応を起こす光の波長を作用波長とよぶが,本症の作用波長は紫外線,それも長波長紫外線(UVA)が主である.すなわち光感作物質にUVAが照射されると,その化学構造に何ら
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/ヒドロコルチゾン酪酸エステル《ロコイド》
- 治療薬マニュアル2024/ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル《アンテベート》
- 治療薬マニュアル2024/ビラスチン《ビラノア》
- 治療薬マニュアル2024/クロベタゾールプロピオン酸エステル《デルモベート》
- 治療薬マニュアル2024/ルパタジンフマル酸塩《ルパフィン》
- 治療薬マニュアル2024/プレドニゾロン《プレドニン プレドニゾロン プレドニゾロン プレドニゾロン》
- 今日の治療指針2024年版/デルゴシチニブ
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/非ステロイド外用薬
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/一次刺激性接触皮膚炎
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/Vidal苔癬
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/光線過敏型薬疹
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/サンバーン(日光皮膚炎)
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/光線過敏症(内因性)
- 今日の小児治療指針 第17版/光線過敏症
- 今日の小児治療指針 第17版/色素性乾皮症