病態
Chapel Hill Consensus Conference(CHCC)2012分類では大型血管炎に分類される,肉芽腫性血管炎である.厚生労働省の定める指定難病の1つである.大動脈とその主要分枝に生じ,側頭動脈を含めた頸動脈と椎骨動脈の枝が高頻度に障害を受ける.このため,CHCC1994分類では側頭動脈炎という別名でもよばれていたが,すべての症例で側頭動脈が障害されるわけではなく,他の血管炎でも側頭動脈が障害される場合があるため,現在では巨細胞性動脈炎(GCA)の病名に統一された.近年,GCAは大きく2つに分けてとらえられるようになりつつある.すなわち,GCAには側頭動脈や頭蓋内動脈の血管が中心に障害される,いわゆる側頭動脈炎様のcranial-GCAと,大動脈とその主な枝が障害されるlarge vessel-GCAが存在する.将来,両者は別の疾患と認識される可能性もあることに留
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