診療支援
治療

サンバーン(日光皮膚炎)
Sunburn
西田 絵美
(岡崎市民病院統括部長)

病態

 サンバーンは,紫外線,特にUVBによる皮膚の紅斑反応をいう.一度に大量のUVBに曝露されることで強い紅斑を生じ,熱傷となり,いわゆる日焼けとよばれる.反応が強い場合には浮腫,水疱を伴う.自覚症状として初期には疼痛を伴い,その後痒みを伴う.サンバーンの反応のピークは照射12~24時間後である.

【頻度】サンバーン患者が医療機関をどのくらい受診するかについての明確な報告は少ないが,紫外線曝露に対する意識が高まっていることから,受診者は減っている印象である.

【病因・発症機序】10~30歳代が多いという報告があり,原因としては海水浴などの海辺のレジャーが多いが,野外音楽のコンサートや魚釣りなどで長時間炎天下で紫外線照射を受けて発症することもある.日光曝露の時間帯としては,正午を挟んで最も紫外線量の多い時間帯であることが多い.病理組織学的には,UVBとUVC照射によりサンバーン細胞が表皮内に

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