診療支援
治療

貧血母斑
Nevus anemicus
深井 和吉
(大阪市立総合医療センター部長)

病態

 貧血母斑は先天性の血管奇形で,臨床的には限局性の白斑として観察される.白斑としてみえるのは実はメラニンとは無関係であって,カテコールアミンに対する過敏反応で血管が収縮し,血管内部のヘモグロビン色素が減少し,皮膚の赤みが減弱するために,皮膚が白っぽくみえることによる.

【頻度】正常人の1~2%に認められる.

【臨床症状】病変は無症候性で,単発あるいは多発し,体のどの部分にも生じうるが,前胸部にみられることが多い.

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