適応
男性における男性型脱毛症の進行遅延 注意
1)男性における男性型脱毛症のみの適応.他の脱毛症に対する適応はない
2)20歳未満での安全性及び有効性は未確立
3)女性に対する適応はない
用法
0.2mgを1日1回経口(適宜増量) ►1日1mgを上限 注意3カ月の連日投与で効果が発現の場合もあるが,効果が確認できるまで通常6カ月の連日投与が必要.又,効果を持続させるためには継続的に服用.尚,増量による効果の増強は,未確認.6カ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延の認められない場合には投薬中止.又,6カ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し,継続投与の必要性について検討
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠授乳婦
注意
〈基本〉
➊使用に際して以下のことを説明
a)妊婦に投与すると本剤の薬理作用(DHT低下作用)により,男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響
b)粉砕×分割・粉砕禁.粉砕・破損した場合,妊婦又は妊娠の可能性,授乳婦は取り扱わない.本剤はコーティングされているので,割れたり砕けたりしない限り,通常の取扱いにおいて有効成分に接触することはない
➋因果関係は明らかではないが,自殺念慮,自殺企図,自殺既遂の報告.状態を十分に観察するとともに,自殺念慮又は自殺企図が現れた場合には服用を中止し,速やかに医師等に連絡するよう指導
〈検査〉投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定の際は,2倍した値を目安として評価 〈適用上〉食事の有無にかかわらず投与可 〈その他〉
①男性乳癌の報告.フィナステリド長期投与と男性乳癌の発現との因果関係は不明
②(海外臨床試験)Modified Gleason Score8~10の高悪性度前立腺癌の発現率が,プラセボ投与群と比較して,フィナステリド5mg投与群で高かったとの報告
③(海外臨床試験)前立腺容積が減少の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①うつ