診療支援
患者説明

気管支鏡生検
森口修平
(虎の門病院呼吸器センター内科)

1.現在の病状・病態

 以下のような病態があるときに,気管支鏡が考慮されます.

 胸部X線検査や胸部CTで肺に異常な陰影があり,がんや感染症などが疑われます.最近続いている血痰の原因が画像では明らかでなく,その出血源を突き止める必要があります.痰の細胞診で悪性を疑う細胞(クラスⅢ以上)が複数回検出されました,その原因を精査する必要があります.

2.検査目的

 まずは気管,気管支を観察して粘膜の異常がないか,気管,気管支が狭くなる病気がないか,痰や血痰がないかを観察します.

 その後,標的となる病変から検体を採取し,細胞の種類や菌などを特定することで病気を診断することを目的とします.

 気管支鏡検査は呼吸器疾患の診断のために最も重要な検査で,通常は安全に実施することができます.しかし,まれに大量の出血などの致命的な合併症が生じる可能性があります.また,検査を行っても診断が確定しないことがあります.

3.検

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