診療支援
患者説明

肝がんの局所治療選択とラジオ波焼灼療法
村島直哉
(三宿病院消化器科)

1.現在の病状と病態

 肝細胞がん(以下肝がん)が見つかりました.大きさは(   )cmで肝臓の同じ区域中に(   )個ありました.この大きさは大きいものではありませんし,転移もありません.「原発性肝癌取扱い規約第6版補訂版」による分類では,ステージ1(初期)から4までの間のステージ(   )と診断されます.

 腫瘍マーカーはAFP(   )・PIVKAⅡ(   )であり,上昇しています.今後,治療後にこれらの値が低下するかどうかで治療の効果判定が可能です.

 慢性肝炎では,抗ウイルス薬で治療し,ウイルス血症がなくなっても肝がんができる場合がしばしばあります.ですから,今回の肝がんが治療できてもまた別の部位に再発する可能性があります.また,治療に伴って,体には少なからずダメージがかかりますので,安全にかつ完全に治療することはもちろんですが,その後の日常生活で支障をきたさないよう,肝臓と体に与える

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