診療支援
治療

小児のてんかん
epilepsy in children
岡  明
(埼玉県立病院機構埼玉県立小児医療センター・病院長)

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GLてんかん診療ガイドライン2018

治療のポイント

・発症年齢,発作型,脳波所見,併存症状などから,可能であればてんかん症候群の診断を行ったうえで治療を行う.

・てんかん症候群の診断(可能であれば),発作型,薬剤の副作用などを考慮し薬剤を選択する.

・治療は単剤治療が原則で少量から漸増する.

・生活指導として,発作が起こった際のリスク回避について,保護者や児(学童期以上)と相談をする.また,保育園や学校などの集団生活や,予防接種などでの注意点などもよく説明しておく.

◆病態と診断

A病態

・てんかんは神経ネットワークの病的な興奮により,けいれんや意識障害などの発作を反復する病態である.

・幼児期から学童期に発症するてんかんのなかには,一定の年齢になると発作が起こりにくくなる自然終息性(良性)のてんかん症候群が存在する.

・乳児期や幼児期早期に発症するてんかん症候群のなかには,ウエスト症候群のよ

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