診療支援
薬剤

重要 インターフェロンベータ-1b (interferon beta-1b)
特生物
ベタフェロン
(バイエル)
 皮下注 960万IU(溶解液付) ¥7905

適応 多発性硬化症の再発予防及び進行抑制
用法 添付溶解液全量で溶解,800万IU(1 mL),隔日投与,皮下注.投与毎に注射部位を変える
警告 精神神経症状や呼吸器症状の発現の恐れを説明.不眠,不安,咳,呼吸困難等が現れたら直ちに医師に連絡させる.注射部位の壊死の恐れ.観察を十分に行い異常が認められたら中止等適切に処置
禁忌 IFN製剤及びヒトアルブミン過敏症歴,重度のうつ病又は自殺念慮の既往歴,非代償性肝疾患,自己免疫性肝炎,治療により十分な管理がなされていないてんかん,ワクチン等生物学的製剤過敏症歴 併禁 小柴胡湯 重大 うつ病,自殺企図,躁状態,攻撃的行動,間質性肺炎,注射部位壊死,痙攣,錯乱,離人症,情緒不安定,筋緊張亢進,気管支痙攣,ショック,アナフィラキシー,蕁麻疹,高度な白血球減少,血小板減少汎血球減少重篤な肝障害,心筋症,甲状腺腫,甲状腺機能異常,敗血症,自己免疫性肝炎,SLE,1型糖尿病の増悪又は発症,溶血性貧血ネフローゼ症候群TTP,HUS,糖尿病,SJS急性腎障害脳・消化管・球後出血,認知症様症状(特に高齢者),麻痺,心不全,狭心症 注意 D 在宅
選び方・使い方 再発寛解型MSにおける第一選択薬.再発寛解型MSにおける第一選択薬.投与開始後12-24か月の時点で中和抗体の有無を検査し,高力価の中和抗体が持続して検出される場合は,臨床及び画像所見を評価し投与中止も考える
Evidence 北米の再発寛解型MSにおけるRCTでは,高用量(800万IU)群はプラセボ群に比べて2年間で再発が34%減少した.5年間では高用量群でT2病巣の増加が抑制された.日本人MSでは,高用量群は低用量群に比べて再発が29%減少した(プラセボ群は設定なし).CISにおけるBENEFIT試験では,2年間に臨床的に確実なMSへの移行や身体機能障害の進行を抑制した.21

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