診療支援
薬剤

ナタリズマブ (natalizumab)
生物 授乳禁
タイサブリ
(バイオジェン)
 静注 300 mg 15 mL ¥230345

適応 多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制
用法 用時100 mLで無菌的に希釈.1回300 mg,4週に1回,2 mL/分で1時間かけて点滴静注.他の多発性硬化症治療薬,免疫抑制薬と併用しない
警告 IC進行性多巣性白質脳症(PML),ヘルペス脳炎,髄膜炎等により,死亡又は重度障害に至った例が報告.これらを患者に十分に説明し同意を得て適切と判断される場合にのみ使用.施設致命的な副作用に十分対応.医師安全性・有効性の十分な知識と治療経験 ②PML発症のリスク因子として,抗JCウイルス(JCV)抗体陽性,免疫抑制薬治療歴が報告.リスク因子の有無を確認し,有益性が危険性を上回るか慎重に判断する.抗JCV抗体陽性では,長期投与も発症のリスク因子となることが報告されているため,投与中は定期的に有益性・危険性を評価し,継続の適切性について慎重に判断する ③PMLを示唆する徴候・症状発現に十分注意し,現れたら直ちに中断し,発症の有無を確認.PML発症が確認できないが疑いが残る場合は投与再開せず再検査を実施
禁忌 PML又はその既往歴,免疫不全又は免疫抑制薬等による高度の免疫抑制状態,重篤な感染症の合併 重大 PML,GCN(小脳顆粒細胞障害),日和見感染症,ヘルペス感染,アナフィラキシー,低血圧,高血圧,胸痛,胸部不快感,呼吸困難,発疹,蕁麻疹,肝障害,ARN(急性網膜壊死) RMP抗ナタリズマブ抗体産生 注意 適正使用プラグラム(eラーニング)の履修が必要 C 遮光・密封容器・禁凍結(2-8℃)
選び方・使い方 他剤の効果が不十分あるいは忍容性に問題がある,もしくは疾患活動性が高い再発寛解型MSに用いる.なお本剤やフィンゴリモド酢酸塩で早期から治療するとインターフェロンベータやグラチラマー酢酸塩など従来第一選択薬とされてきた薬剤の治療に比べて長期予後を改善できるとの

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