診療支援
薬剤

HR チクロピジン塩酸塩 (ticlopidine hydrochloride)
パナルジン
(クリニジェン)
  100 mg ¥12.2  10% 1 g ¥33.6
GE
チクロピジン塩酸塩
(各社)

適応 ❶血管手術及び血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療並びに血流障害の改善 ❷慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍,疼痛,冷感等の阻血性諸症状の改善 ❸虚血性脳血管障害(TIA,脳梗塞)に伴う血栓・塞栓の治療 ❹くも膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善
用法 投与開始後2か月間は原則1回2週間分を処方.少量から開始等慎重投与.❶200-300 mg/日,2-3回分服,食後 ❷300-600 mg/日,2-3回分服,食後 ❸200-300 mg/日,2-3回分服,食後.200 mg/日では1回/日も可 ❹300 mg/日,3回分服,食後
警告 TTP,無顆粒球症,重篤な肝障害等が開始後2か月以内に発現し死亡例も報告,①開始後2か月間は特に上記副作用の初期症状に十分留意,副作用が認められたら直ちに中止.検査2週に1回血球算定(白血球分画を含む),肝機能検査実施.定期的な血液検査を行い副作用に注意.②TTP,顆粒球減少,肝障害等が疑われたら中止.検査必要に応じて血液像,肝機能検査を実施.③副作用について予め患者に説明・指導:開始後2か月間は定期的な検査のため2週に1回来院,副作用を示唆する症状がみられたら直ちに医師等に連絡し指示に従う.④開始後2か月間は1回2週間分の処方
禁忌 出血,重篤な肝障害,白血球減少症,本剤による白血球減少症の既往歴 重大 TTP無顆粒球症重篤な肝障害再生不良性貧血を含む汎血球減少症赤芽球癆血小板減少症頭蓋内・消化管出血等の重篤な出血TENSJS,剝脱性皮膚炎,多形紅斑消化性潰瘍急性腎障害間質性肺炎,SLE様症状 注意 B1 休薬低危険手技:5日,高危険手技・手術:7-14日 投薬開始2か月間は14日分まで T1/21.61±0.04時間(500 mg錠)
選び方・使い方 肝臓で代謝された後に有効性を発揮する.日本人では肝障害のリスク

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