診療支援
薬剤

硫酸マグネシウム水和物・ブドウ糖 (magnesium sulfate hydrate・glucose)
マグセント
(あすか)
 シリンジ40 mL ¥1948 ボトル100 mL ¥2566
マグネゾール
(あすか)
 静注アンプル20 mL ¥395

適応 マグセント❶❷,マグネゾール❷.❶切迫早産における子宮収縮の抑制.原則,妊娠35週以下又は推定胎児体重2500 g未満への使用が望ましい ❷重症妊娠高血圧症候群における子癎の発症抑制及び治療
用法 投与は原則48時間(100 mL製剤は初回投与量をシリンジに吸引して使用).❶初回4 gを20分以上かけて静注後,1 g/時より持続静注.子宮収縮が抑制されない場合は0.5 g/時ずつ増量,最大2 g/時.収縮抑制後漸次減量,再発なければ中止.持続注入ポンプを用いて投与.分娩前2時間は投与不可 ❷初回4 gを20分以上かけて静注後,1 g/時より持続静注.症状に応じ0.5 g/時ずつ増量,最大2 g/時.初回量投与の場合を除き持続注入ポンプを用いて投与
警告 Mg中毒発現の恐れ.投与中は慎重に観察(膝蓋腱反射,呼吸数変動の確認,血中Mg測定等).新生児への気管挿管を含む蘇生の実施等,新生児・母体を含めた適切な周産期管理が可能な体制を確保
禁忌 重症筋無力症,心ブロック既往,低張性脱水症 重大 マグセント:Mg中毒,心(肺)停止,呼吸停止・不全,横紋筋融解症肺水腫イレウス.マグネゾール:Mg中毒 注意 排泄
選び方・使い方 子癇の治療にも使用.リトドリン塩酸塩が無効,極量に達している,あるいは使用できない場合に用いる.副作用には,頭痛,腱反射低下,脱力感,呼吸抑制などがある.腎障害のある患者では血中濃度が高くなり,血圧低下,呼吸抑制,心機能抑制等の重篤な合併症が出現しやすい.胎盤通過するため出生児は厳重に観察.血中Mg濃度を適宜測定しながら過剰投与に注意する
Evidence FDAより「7日以上の投与は児に低Ca血症や骨減少症の危険がある」との警告が出された.わが国では長期投与が必要な場合は高次施設での管理を勧めている.WHOは妊娠32週未満の早産が予想される妊婦に対

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