診療支援
薬剤

HR ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 (dapagliflozin propylene glycolate hydrate)
妊婦禁 授乳禁
フォシーガ
(アストラゼネカ)
  5 mg ¥178.7 10 mg ¥264.4
フォシーガ10

適応 ❶1型・2型糖尿病 ❷標準的な治療を受けている慢性心不全 ❸末期腎不全・透析中を除く慢性腎臓病
用法 ❶1型糖尿病はインスリンと併用.1日1回5 mg 効果不十分経過を十分観察しながら1日1回10 mgに増量可(3か月投与しても効果不十分な場合は変更を考慮) 重度腎障害・透析中の末期腎不全には使用しない ❷❸1日1回10 mg.1型糖尿病合併の場合:糖尿病治療に精通した医師又はその指導下及び適切に対応可能な管理下で1日1回5 mgから開始,インスリン量を調整後1日1回10 mgに増量.eGFR 25 mL/分/1.73 m2未満:❸では必要性を慎重に判断
禁忌 重症ケトーシス,糖尿病性昏睡・前昏睡,重症感染症,手術前後,重篤な外傷 重大 低血糖,腎盂腎炎,外陰部・会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽),敗血症,脱水,ケトアシドーシス RMP多尿・頻尿,尿路感染,性器感染 注意 !運転 D 防湿・高温を避ける T1/2約8-12時間(2.5・10 mg)
選び方・使い方 腎近位尿細管でのグルコース再吸収を抑制し,血糖低下作用を発揮する.単独投与では低血糖を来しにくく,体重減少作用・血圧低下作用を有する.心不全予防・腎保護に関するエビデンスが存在し,慢性心不全・慢性腎臓病に関して適応があることが特徴である
Evidence 左室駆出率が低下した心不全患者を対象としたプラセボ対照試験において,ダパグリフロジン10 mg/日投与は,糖尿病の有無にかかわらず心不全の悪化および心血管死を減少させた(DAPA-HF試験,N Engl J Med 381 : 1995-2008, 2019).2型糖尿病の有無を問わない慢性腎臓病患者を対象としたプラセボ対照試験において,ダパグリフロジン10 mg/日投与は,ベースラインから50%以上のeGFR低下+末期腎不全+腎疾患死+心血管死

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