診療支援
薬剤

HR 抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン (anti-human thymocyte immunoglobulin, rabbit:ATG)
生物 妊婦禁
サイモグロブリン
(サノフィ)
 静注 25 mg ¥41284

適応 ❶中等症以上の再生不良性貧血 ❷造血幹細胞移植の前治療 ❸造血幹細胞移植後の急性GVHD ❹腎移植後の急性拒絶反応の治療 ❺肝・肺・膵・小腸移植後の急性拒絶反応の治療 ❻心移植後の急性拒絶反応の治療
用法 5 mLを加えて溶解し,・5%500 mL(❹-❻は1バイアル[25 mg]当たり・5%50 mL)で希釈,6時間以上かけ,0.2 μmインラインフィルタを用いて緩徐に点滴静注 ❶1日1回2.5-3.75 mg/kg,投与期間は5日間 ❷1日1回2.5 mg/kg,投与期間は造血幹細胞移植5日前より4日間 ❸1日1回2.5-3.75 mg/kg,投与期間は5日間 ❹1日1回1.5 mg/kg,投与期間は7-14日間 ❺1日1回1.5 mg/kg,投与期間は最大14日間 ❻1日1回1.5-2.5 mg/kg,投与期間は最大14日間
警告 施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC
禁忌 試験投与でショック状態等の過敏症,重症感染症合併,‍ 併禁 弱毒生ワクチン 重大 ショック,アナフィラキシー,重度のinfusion reaction,感染症,発熱性好中球減少症,進行性多巣性白質脳症,BKウイルス腎症,間質性肺炎血小板減少,白血球減少,出血傾向重篤な肝障害,リンパ増殖性疾患,急性腎障害 注意 C 遮光・2-8℃(凍結回避)
選び方・使い方 ウマATGに代わり,2008年11月より保険薬として認可された.これまで初回治療不応例の第二選択薬としての使用が多かったため,初発例に対する評価は十分定まっていない
Evidence EBMTが行った第Ⅱ相試験で,未治療再生不良性貧血患者35名に3.75 mg/kg/日を5日間投与し,有効率60%,2年全生存率68%だった(Blood 119 : 5391-5396, 2012).一方,本邦の臨床試験では2.5 mg

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