診療支援
薬剤

HR ダカルバジン (dacarbazine:DIC, DTIC)
妊婦禁 授乳禁
ダカルバジン
(サンドファーマ)
 注用 100 mg ¥2846

適応 ❶悪性黒色腫 ❷ホジキン病(ホジキンリンパ腫) ❸褐色細胞腫
用法 10 mLで溶解.点滴静注する場合は遮光.低用量から開始等慎重投与.❶1コース(100-200 mg/日,5日間連日,静注,以後約4週間休薬).繰り返し投与 ❷成人・:他の抗悪性腫瘍薬との併用,1コース(1日1回375 mg/m2,静注,13日間休薬,2回繰り返す).繰り返し投与,適宜減量 ❸CPAとVCRとの併用,1コース(1日1回600 mg/m2,2日間連日 静注,少なくとも19日間休薬).繰り返し投与,適宜減量
警告 施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC.ヘルプ内凡例「(9)抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照
禁忌 ‍ 重大 アナフィラキシーショック汎血球減少貧血,白血球減少,血小板減少重篤な肝障害‍ 注意 D 在宅‍ 冷所
選び方・使い方 悪心・嘔吐が高率に生じ,投与時にしばしば血管痛を認める.光分解物が痛みを起こすので,投与ルートも含め遮光を行い,太い血管から投与.肝・腎機能低下例での投与量:Ccr 46-60 mL/分→通常量の80%,Ccr 31-45 mL/分→通常量の75%,Ccr<30 mL/分→通常量の70%,肝障害時のデータはない
Evidence 進行期ホジキンリンパ腫361例を対象としたRCT(N Engl J Med 327 : 1478-1484, 1992)で,DTICを含むABVDが標準療法と位置付けられた.限局期ホジキンリンパ腫に対してABVDからDTICを省いたところ,有意に治療成績がABVDより劣ることが報告された(Lancet 385 : 1418-1427, 2015).進行期ホジキンリンパ腫に対してABVD療法のブレオマイシンをブレンツキシマブベドチンに変更したA+AVD療法が優れた治療成績を示したが,毒性が強いため注意が

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