診療支援
薬剤

HR イダルビシン塩酸塩 (idarubicin hydrochloride:IDR)
授乳禁
イダマイシン
(ファイザー)
 静注 5 mg ¥9837

適応 急性骨髄性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)
用法 1バイアル5 mg,5 mLで溶解.1日1回12 mg/m2,3日間連日,静注,骨髄機能回復まで休薬,繰り返す.生ワクチン・弱毒生ワクチンを本剤投与中に接種しない
警告 ①骨髄抑制により致命的な感染症・出血の恐れ.感染・出血予防の対策を講じる.重篤な感染症の合併では投与しない.前治療・他の薬剤により骨髄抑制を起こしている場合,治療上の有益性が危険性を上回ると判断されるときのみ投与可.重篤な感染症・出血等が生じたら中止し適切な処置を行う.検査開始後は頻回に血液検査を実施.②心筋障害作用のため,心機能異常又は既往歴,他の心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(DNRでは総投与量が25 mg/kg,EPIでは総量がアントラサイクリン系薬未治療例で900 mg/m2等)に達している場合は投与不可.③本剤への重篤な過敏症既往歴.施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC.ヘルプ内凡例「(9)抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照
禁忌 心機能異常又は既往歴,重篤な感染症の合併,他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(警告参照)に達している場合,本剤への重篤な過敏症既往歴,重篤な肝・腎障害 重大 心筋障害心不全汎血球減少血小板減少顆粒球減少貧血出血傾向口内炎,ショック,完全房室ブロック 注意 D(妊娠可能な女性・パートナーが妊娠する可能性のある男性は投与中・終了後一定期間避妊) 尿赤色 在宅
選び方・使い方 AMLに対する寛解導入療法で,Ara-Cと併用される.累積投与量が120 mg/m2を超えると重篤な心筋障害を起こしやすい
Evidence AML寛解導入療法としてIDR+Ara-Cは,DNR(40-45 mg/m2,3日間)+Ara-Cとの比較で有意に優れ,標準治療

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