HR アクチノマイシンD (actinomycin D：ACD, ACT-D)

劇 授乳禁

コスメゲン

(ノーベル)

 静注 0.5 mg ¥4453

適応 ❶ウィルムス腫瘍，絨毛上皮腫，破壊性胞状奇胎　❷他の抗腫瘍薬との併用：小児悪性固形腫瘍（ユーイング肉腫ファミリー腫瘍，横紋筋肉腫，腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍）

用法 休薬期間は通常2週間であるが，前回投与で中毒症状が発現した場合，症状が消失するまで休薬．1バイアルを蒸（保存剤を含まない）1.1 mLで溶解（生には難溶），用時調製し，使用しなかった薬液は廃棄．投与中は生ワクチンを接種しない

❶1クール：0.01 mg/kg/日（児0.015 mg/kg/日），5日間，静注　❷いずれも静注・点滴静注，適宜減量．⑴1回法：1日1回1.25-1.35 mg/m²（30 kg以上　1日最大2.3 mg），又は0.045 mg/kg（30 kg未満）．⑵分割法：1日1回0.015 mg/kg　1日最大0.5 mg，5日間

警告 施設緊急対応．医師十分な知識・経験．各併用薬の添付文書を参照し十分注意のうえ適応患者を選択．IC．ヘルプ内凡例「（9）抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照

禁忌 水痘又は帯状疱疹　併禁 生ワクチン　重大 再生不良性貧血，無顆粒球症，汎血球減少，白血球減少，好中球減少，血小板減少，貧血，アナフィラキシー，呼吸困難，肝静脈閉塞症，DIC，TEN，SJS，多形紅斑‍　注意 妊D　在宅‍　保冷所

選び方・使い方　ユーイング肉腫，横紋筋肉腫，ウィルムス腫瘍では，それぞれVDC（A）-IE療法，VA（C）療法，EE-4A，DD-4AといったACT-Dを含む多剤併用療法が病期に応じ放射線療法や手術と組み合わせて用いられる

Evidence　VDC（A）-IE療法（N Engl J Med 348 : 694-701, 2003），VA（C）療法（J Pediatr Hematol Oncol 23 : 215-220, 2001），EE-4A/DD-4A（J C

初出:PocketDrugs2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：pod_00000-00_a010b002c003z0001）