テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム

適応 ❶胃癌，頭頸部癌，結腸・直腸癌，非小細胞肺癌，手術不能又は再発乳癌，膵癌，胆道癌　❷ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法（ティーエスワン，エスワンタイホウのみ）

用法体表面積（m²）あたり1回量（初回基準FT量）：1.25未満40 mg，1.25以上1.5未満50 mg，1.5以上60 mg，2回/日，朝夕食後

❶1クール：28日間連日，14日間休薬．繰り返す

　増減量の段階：40・50・60・75 mg/回

　増量基準：血液・肝・腎機能検査値異常及び消化器症状発現・安全性の問題がない

　増量：初回基準量から一段階まで（1クール毎）．限度75 mg/回

　減量：通常一段階ずつ．最低投与量40 mg/回

❷内分泌療法薬併用．1クール：14日間連日，7日間休薬，最長1年間繰り返す

　増量：初回基準を超えない

腎Ccr 50 mL/分以上80 mL/分未満　体表面積（m²）あたり1回量（初回基準FT量）：1.25未満　朝20 mg・夕40 mg，1.25以上1.5未満40 mg，1.5以上50 mg

警告 ①施設緊急対応．医師十分な知識・経験．IC．②従来の経口5-FU系薬とは投与制限毒性が骨髄抑制という点で異なる．頻回に臨床検査を実施．③重篤な肝障害の恐れ．定期的な肝機能検査等で早期発見に努める．前兆・自覚症状と思われる食欲不振を伴う倦怠感等に注意．眼球黄染では直ちに中止し適切な処置を行う．④フッ化ピリミジン系抗腫瘍薬（併用療法含む）・フルシトシンと併用不可．⑤ヘルプ内凡例「（9）抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照

禁忌本剤成分への重篤な過敏症既往歴，重篤な骨髄抑制，重篤な腎・肝障害，妊‍　併禁フッ化ピリミジン系抗腫瘍薬・フルシトシン（投与中・中止後7日間）　重大汎血球減少，無顆粒球症，白血球減少，貧血，