HR ドセタキセル水和物 (docetaxel hydrate：DTX)

毒 妊婦禁 授乳禁

タキソテール

(サノフィ)

 静注（溶解液付）20 mg 0.5 mL ¥8088　80 mg 2 mL ¥28513

ワンタキソテール

(サノフィ)

 静注 20 mg 1 mL ¥8088　80 mg 4 mL ¥28513

GE静注（溶解液付）20 mg 0.5 mL・80 mg 2 mL

ドセタキセル

(サワイ)

　20 mg 1 mL・20 mg 2 mL・80 mg 4 mL・80 mg 8 mL

ドセタキセル

(各社)

　120 mg 12 mL

ドセタキセル

(ホスピーラ)

適応 ❶乳癌，非小細胞肺癌，胃癌，頭頸部癌　❷卵巣癌　❸食道癌，子宮体癌　❹前立腺癌

用法 調製法は添付文書を参照．いずれも1時間以上かけて点滴静注．❶1日1回60 mg/m²，3-4週間間隔　1回最大75 mg/m²　❷1日1回70 mg/m²，3-4週間間隔　1回最大75 mg/m²　❸1日1回70 mg/m²，3-4週間間隔，適宜減量　❹1日1回75 mg/m²，3週間間隔，適宜減量

警告 施設緊急対応．医師十分な知識・経験，IC．①用量規制因子は好中球減少であり，重篤な骨髄抑制・感染症等と因果関係が否定できない死亡例がある．②重篤な骨髄抑制，感染症合併，発熱し感染症疑い例には投与しない等適応患者を慎重に選択．ヘルプ内凡例「（9）抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照

禁忌 重篤な骨髄抑制，感染症の合併，発熱し感染症の疑い，ポリソルベート80含有製剤に重篤な過敏症歴，妊（女性：投与中・終了後2か月間避妊，男性：投与中・終了後1か月間バリア法により避妊）　重大 汎血球減少，白血球減少，好中球減少（発熱性好中球減少を含む），Hb減少，血小板減少，ショック症状，アナフィラキシー，黄疸，肝不全，肝障害，急性腎障害，間質性肺炎，肺線維症，心不全，DIC，腸管穿孔，胃腸出血，虚血性大腸炎，大腸炎，イレウス，急性呼吸促迫症候群，急性膵炎，SJS，TEN，多形紅斑，心タンポナーデ，肺水腫，浮腫・体液貯留，心筋梗塞，静脈血栓塞栓症，敗血症，肺炎，SIADH，重篤な口内炎，血管炎，末梢神経障害，四肢の脱力感等の末梢性運動障害，radiation recall現象　注意 妊D　在宅‍　保遮光

選び方・使い方　起壊死性抗癌剤．肝障害時要減量（米国添付文書参照）

Evidence　非小細胞肺癌既治療症例，DTXにサイラムザ併用でOSが延長〔REVEL試験（Lancet 384 : 665-

初出:PocketDrugs2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：pod_00000-00_a010b005c003z0003）