パニツムマブ | 医学書院_医療情報サービス

適応 KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌

用法必要量を生で約100 mLに調製（10 mg/mL以下）．0.2・0.22 μmのインラインフィルターを使用．1回6 mg/kg，2週間に1回，60分以上かけて点滴静注（1回1000 mgを超える場合，生で約150 mLとし，90分以上かける），適宜減量．投与2回目以降に重度のinfusion reaction発現の可能性，投与中・終了後1時間以上の観察期間を設ける．開始前-終了後血中電解質（Mg・K・Ca）をモニタリング

警告施設緊急対応．医師十分な知識・経験．IC．間質性肺疾患が発現，死亡の報告．異常が認められたら中止し，ステロイドの投与等の適切な処置．重度のinfusion reactionが発現，死亡の報告．発現したら中止し，再投与不可．ヘルプ内凡例「（9）抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照

禁忌本剤成分への重度過敏症歴　重大重度の皮膚障害，間質性肺疾患，重度のinfusion reaction（アナフィラキシー様症状，血管浮腫，気管支痙攣，発熱，悪寒，呼吸困難，低血圧），重度の下痢，低Mg血症，TEN，SJS‍　注意妊C（投与中・終了後最低6か月避妊）　在宅‍　保遮光・2-8℃（凍結回避）

抗体薬治療の一般的注意：投与24時間以内にアナフィラキシーや肝障害等のinfusion reactionが見られることがあり，初回投与時は観察が必要．前投薬を必要とすることも多い．

選び方・使い方　セツキシマブと同効薬．パニツムマブは完全ヒト化抗体．効果に大きな違いはなし

Evidence‍　RAS遺伝子野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌においてmFOLFOX6＋パニツムマブ併用療法は，mFOLFOX6＋ベバシズマブ併用療法より有効性が高いことが第3相無作為化比較試験により示さ