HR アベルマブ (avelumab)

劇 生物

バベンチオ

(メルクバイオファーマ)

 静注 200 mg ¥195761

適応 GL根治切除不能なメルケル細胞癌，根治切除不能な尿路上皮癌における化学療法後の維持療法，根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

用法 抗ヒスタミン薬，解熱鎮痛薬等を前投与．生250 mLに添加，インラインフィルター（0.2 μm）を使用．1回10 mg/kg，1時間以上かけて点滴静注，2週間間隔（腎細胞癌はアキシチニブ併用）

警告 施設緊急対応．医師十分な知識・経験．IC．間質性肺疾患が発現し死亡に至った例が報告．初期症状の確認及び胸部X線検査等，十分観察する．異常を認めたら中止し，ステロイドの投与等の適切な処置を行う．ヘルプ内凡例「（9）抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照

重大 間質性肺疾患，膵炎，肝不全，肝障害，肝炎，大腸炎，重度の下痢，甲状腺機能低下症，甲状腺機能亢進症，甲状腺炎，副腎機能障害，下垂体炎，下垂体機能低下症，1型糖尿病，心筋炎，末梢性ニューロパチー，ギラン・バレー症候群，急性腎障害，尿細管間質性腎炎，筋炎，横紋筋融解症，infusion reaction（アナフィラキシー，発熱，悪寒，呼吸困難），重症筋無力症，脳炎　RMP‍　注意 妊D（投与中・終了後一定期間避妊）　在宅‍　保2-8℃（凍結回避）

免疫チェックポイント阻害薬の注意：抗PD-1抗体，抗PD-L1抗体，抗CTLA-4抗体が存在．単剤での使用，殺細胞性抗がん薬との併用，キナーゼ阻害薬との併用，血管新生阻害薬との併用，免疫チェックポイント阻害薬同士の併用など多彩な使われ方をするようになっている．併用する薬剤により副作用が異なるが，キナーゼ阻害薬との併用では間質性肺炎に，免疫チェックポイント阻害薬同士の併用では免疫関連副作用（大腸炎・下痢，肝障害，甲状腺機能障害，1型糖尿病等）に注意が必要．免疫関連有害事象は，いずれの使用法においても，投与期間終了後も出現する可能性があり注意が必要．倦怠感

初出:PocketDrugs2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：pod_00000-00_a010b006c021z0001）