診療支援
薬剤

オゾラリズマブ (ozoralizumab)
生物
ナノゾラ
(大正)
 皮下注シリンジ30 mg ¥112476

適応 既存治療で効果不十分な関節リウマチ
用法 1回30 mg,4週間間隔.16週以内に治療反応が得られない場合は継続の可否も含め治療計画を再考.投与中は生ワクチンを接種しない.他の生物製剤,JAK阻害薬(局所製剤を除く)を併用しない
警告 ①重篤な感染症,脱髄疾患の発現・悪化,悪性腫瘍発現の報告.完治させる薬剤でないこと等を患者に説明し理解の上,有益性が危険性を上回る場合のみ投与.重篤な副作用により致命的な経過となり得るので,緊急時対応できる施設・医師の管理指導のもと実施.発現したら主治医に連絡させる.②日和見感染症等の致死的な感染症の報告.結核が発症し,致命的な例の報告.問診,胸部X線,IFNγ遊離試験,ツ反,適宜胸部CT検査等を実施.結核既往歴及び疑い例は,診療経験を有する医師と連携の下,原則,本剤開始前に抗結核薬を投与.検査が陰性でも,投与後活動性結核を認めた例もある.③脱髄疾患の症状・画像診断上の発現・悪化が抗TNF製剤で報告.脱髄疾患・既往歴には投与不可.疑い例では画像診断を実施する等,十分に観察.④施設緊急対応.医師十分な知識・経験.⑤治療前に少なくとも1剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案
禁忌 重篤な感染症,活動性結核,脱髄疾患及び既往,うっ血性心不全 併禁 生ワクチン,他の生物製剤,アバタセプト,JAK阻害薬(局所製剤を除く) 重大 蜂巣炎,肺炎,結核,ループス様症候群,間質性肺炎,脱髄疾患,アナフィラキシー再生不良性貧血を含む汎血球減少症血小板減少,白血球減少症,顆粒球減少症‍ RMP‍ 注意 2-8℃(凍結回避)・遮光
選び方・使い方 抗TNFヒト化抗体.ラマの抗原結合部位を利用して低分子化した生物学的製剤
Evidence ヒトアルブミンと結合したナノボディ製剤で,炎症組織への移行が効果的であるとされる(Expert Opin Biol Ther

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