診療支援
薬剤

HR バリシチニブ (baricitinib)
妊婦禁 授乳禁
オルミエント
(リリー)
  2 mg ¥2705.9 4 mg ¥5274.9

適応 既存治療で効果不十分な❶❷の疾患.❶関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む).少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな症状が残る場合 ❷GLアトピー性皮膚炎.抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても十分な効果が得られず強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者 ❸酸素吸入を要するSARS-CoV-2による肺炎 ❹脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の円形脱毛症.開始時に頭部全体の概ね50%以上に脱毛が認められ,過去6か月程度毛髪に自然再生が認められない患者
用法 投与中は生ワクチンを接種しない.プロベネシド併用時は1日1回2 mgに減量等注意.❶❷❹1日1回4 mg.患者の状態に応じて2 mgに減量.eGFR 30-60 mL/分/1.73 m2:1日1回2 mg.⑴リウマチ:抗リウマチ生物製剤,経口JAK阻害薬と併用しない ⑵アトピー性皮膚炎:原則病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用.保湿外用剤も継続使用する.8週までに効果が得られない場合は中止を考慮.円形脱毛症:36週までに治療反応が得られない場合は中止を考慮.免疫調整生物製剤,経口JAK阻害薬,シクロスポリン等強力な免疫抑制薬は併用しない ❸レムデシビル併用,1日1回4 mg,総投与期間14日間まで.酸素吸入,人工呼吸管理又はECMO導入を要する患者を対象に入院下で投与.eGFR 30-60 mL/分/1.73 m2:1日1回2 mg,eGFR 15-30 mL/分/1.73 m2:2 mgを48時間毎(最大7回)
警告 ①重篤な感染症の発現・悪化及び関連性不明の腫瘍の発現の報告.完治させる薬剤でないことも含め患者が理解し有益性が危険性を上回る場合のみ投与.施設医師緊急対応(重篤な副作用により致命的な経過となり得る).発現したら主治医に連絡させる.②致死的な感染症の報告

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