ウパダシチニブ水和物 | 医学書院

適応投与中は生ワクチンを接種しない．適応疾患の生物製剤，経口JAK阻害薬，免疫抑制薬（局所製剤以外）は併用しない．既存治療で効果不十分な以下の疾患　❶関節リウマチ（関節の構造的損傷の防止を含む）．少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな症状が残る場合　❷関節症性乾癬．既存の全身療法で十分な効果が得られない難治性の関節症状を有する患者　❸強直性脊椎炎．既存治療薬による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合　❹X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎．既存治療薬による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな臨床症状及び炎症の客観的徴候が認められる場合　❺GLアトピー性皮膚炎．抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても十分な効果が得られず強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者　❻中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法．他の薬物療法による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合　❼中等症から重症の活動期クローン病の寛解導入及び維持療法．栄養療法，他の薬物療法による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合

用法 ❶1日1回15 mg．状態に応じ1日1回7.5 mg可　❷1日1回15 mg．治療反応（通常12週以内）が得られない場合は継続を慎重に再考　❸❹1日1回15 mg．治療反応（通常16週以内）が得られない場合は継続を慎重に再考　❺成人・児12歳以上かつ30 kg以上：1日1回15 mg．原則病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用．保湿外用薬も継続使用．治療反応（通常12週以内）が得られない場合は用量調節又は投与中止を考慮．状態に応じ1日1回30 mg可（高度の腎障害・強いCYP3A4阻害薬を継続的に投与中：1日1回15 mg）　❻導入1日1回45 mg，8週間（