診療支援
薬剤

アニフロルマブ (anifrolumab)
生物
サフネロー
(アストラゼネカ)
 静注 300 mg ¥96068

適応 既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス
用法 で希釈.1回300 mg,4週間毎,30分以上かけて点滴静注(0.2・0.22 μmインラインフィルターを使用).投与中は生ワクチンを接種しない
警告 施設肺炎,敗血症,結核等の感染症を含む緊急時に十分に措置できる 医師十分な知識・経験.有益性が危険性を上回ると判断される症例のみに使用.感染症リスクを増大させる可能性があり,又結核の既往歴を有する患者では結核を活動化させる可能性.関連性不明の悪性腫瘍の発現も報告.開始に先立ち,疾病を完治させる薬剤でないことも含め,有効性及び危険性を患者に十分説明し,理解したことを確認した上で,治療を開始.②致死的な肺炎を含む感染症が報告.発現に注意し,徴候・症状が現れた場合には,速やかに担当医に連絡させる.③治療前に,ステロイド・免疫抑制薬等のSLE治療薬の使用を十分勘案する
禁忌 重篤な感染症,活動性結核 併禁 生ワクチン 重大 アナフィラキシー,重篤な感染症 RMP帯状疱疹 注意 C 遮光・2-8℃(禁凍結)
選び方・使い方 SLE患者では,Ⅰ型IFNは自然免疫系から産生され獲得免疫系を賦活化して自己免疫を誘導するトリガーとして重要な役割を担う.抗Ⅰ型IFN受容体抗体アニフロルマブは,Ⅰ型IFNシグナル伝達を阻害する生物学的製剤として2021年11月に市販された.副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬などの既存治療で効果不十分なSLEに使用される.マイナーフレアの際,副腎皮質ステロイド増量よりも本薬剤が考慮される
Evidence 国際治験では,既存治療に効果不十分の中~重症のSLEにおいて,プラセボに対して有意に高い総合的有効性,関節炎,皮膚病変に対する有効性,副腎皮質ステロイドの減量効果が示された(N Engl J Med 382 : 211-221, 2020).特にⅠ型IF

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