セフポドキシムプロキセチル | 医学書院

適応錠❶❷，DS❶❸．❶表在性皮膚感染症，深在性皮膚感染症，リンパ管・リンパ節炎，慢性膿皮症，咽頭・喉頭炎，扁桃炎（扁桃周囲炎・周囲膿瘍含む），急性気管支炎，肺炎，膀胱炎，腎盂腎炎，中耳炎，副鼻腔炎　❷乳腺炎，肛門周囲膿瘍，慢性呼吸器病変の二次感染，尿道炎，バルトリン腺炎，歯周組織炎，歯冠周囲炎，顎炎　❸猩紅熱

用法腎高度腎障害：投与量・間隔を調節する．錠 1回100 mg，2回/日，食後　重症・効果不十分1回200 mg　DS児幼小児1回3 mg/kg，2-3回/日，用時懸濁．重症・効果不十分1回4.5 mg/kg，3回/日

重大ショック，アナフィラキシー，SJS，TEN，偽膜性大腸炎，急性腎障害，間質性肺炎，PIE症候群，肝障害，黄疸，汎血球減少症，無顆粒球症，溶血性貧血，血小板減少，痙攣　注意妊B1　保DS防湿　T1/2約2時間（100・200 mg錠）　排泄腎

選び方・使い方　プロドラッグで腸管壁で代謝されセフポドキシムとなる．特にグラム陰性菌に対する抗菌力が強いと共に，黄色ブドウ球菌にも適応あり．グラム陽性菌の他，大腸菌やインフルエンザ菌等グラム陰性菌にも強い抗菌力を有する．肺炎治療に使用可能

Evidence　単純性膀胱炎に対して，セフポドキシムプロキセチルの短期間投与はシプロフロキサシンの短期間投与に比較して，優位性は示せなかった（JAMA 307 : 583-589, 2012）．感受性は，セファゾリンの感受性と相関（J Med Microbiol 64 : 1170-1173, 2015）．同種末梢血幹細胞移植における感染予防薬としてレボフロキサシンと同等の効果を有する（Biol Blood Marrow Transplant 25 : 1637-1641, 2019）．経直腸前立腺生検後の感染予防薬として，フルオロキノロンと同等に有効，かつ安全