診療支援
薬剤

タゾバクタムナトリウム・セフトロザン硫酸塩 (TAZ・CTLZ)
ザバクサ
(MSD)
 静注 1.5 g ¥6069

適応 ❶膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆囊炎,肝膿瘍 ❷敗血症,肺炎
用法 10 mLで溶解後,・5%100 mLの点滴バッグに注入,3回/日,60分かけて点滴静注.腎機能に応じた用量調節.❶1回1.5 g(TAZ 0.5 g・CTLZ 1 g).腹膜炎・腹腔内膿瘍・胆囊炎・肝膿瘍はメトロニダゾール注と併用.Ccr 30-50 mL/分:1回750 mg,Ccr 15-29 mL/分:1回375 mg,血液透析中:初回750 mg,以降1回150 mg(実施日は終了後速やかに投与) ❷1回3 g(TAZ 1 g・CTLZ 2 g).Ccr 30-50 mL/分:1回1.5 g,Ccr 15-29 mL/分:1回750 mg,血液透析中:初回2.25 g,以降1回450 mg(実施日は終了後速やかに投与)
禁忌 セフェム系抗菌薬過敏症,β-ラクタム系抗菌薬に対し重篤な過敏症既往歴 重大 ショック,アナフィラキシー,クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎,急性腎障害脳出血‍ RMP‍ 注意 B1 遮光・2-8℃ 排泄
選び方・使い方 緑膿菌,嫌気性菌にもスペクトラムを有しており,カルバペネムに匹敵する広域抗菌薬である.ampC型β-ラクタマーゼにセフトロザンが安定であり,タゾバクタムがESBLを阻害するため,耐性傾向の強い腸内細菌科細菌による感染症に使用できる.また,感受性と判明していれば,多剤耐性緑膿菌感染症の有効な治療薬になりうる
Evidence 複雑性尿路感染症に対する第Ⅲ相非劣性試験(J Antimicrob Chemother 71:2014-2021, 2016)では,レボフロキサシンに対して非劣性であった.また複雑性腹腔内感染症に対する第Ⅲ相非劣性試験(Clin Inf Dis 60:1462-1471, 2015)ではメトロニダ

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