診療支援
薬剤

レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム (REL・IPM・CS)
レカルブリオ
(MSD)
 静注 1.25 g ¥22447

適応 各種感染症(AmblerクラスA又はCのβ-ラクタマーゼの関与が考えられる原因菌に使用)
用法 調製法は添付文書参照.1回1.25 g,4回/日,30分かけて点滴静注.Ccr 60-89 mL/分:1回1 g,Ccr 30-59 mL/分:1回0.75 g,Ccr 15-29 mL/分:1回0.5 g,血液透析中の末期腎不全:1回0.5 g(血液透析実施日は透析終了後速やかに投与)
警告 耐性菌の発現を防ぐため添付文書を熟読の上,適正使用に努める
禁忌 他のβ-ラクタム系薬に対し重篤な過敏症歴 併禁 バルプロ酸Na 重大 痙攣,呼吸停止,意識障害,意識喪失,呼吸抑制,錯乱,不穏,ショック,アナフィラキシー,TEN,SJS,劇症肝炎,肝炎,肝不全,黄疸,気管支痙攣,間質性肺炎,PIE症候群,汎血球減少症,骨髄抑制,無顆粒球症,溶血性貧血,急性腎障害,尿崩症,偽膜性大腸炎,血栓性静脈炎 RMP‍ 注意 遮光
選び方・使い方 βラクタマーゼの中でも,Ambler分類のクラスA,Cの関与する耐性機序を有するグラム陰性桿菌感染症が適応となる.ただし,臨床的によく遭遇するクラスAβラクタマーゼであるペニシリナーゼやESBL産生菌,クラスCであるampC産生菌については既存の抗菌薬で対応可能であるため,積極的に選択する理由は乏しい.クラスAに属する一部のカルバペネマーゼ(KPC等)産生菌に適応となるが,本邦では今のところ頻度は低い
Evidence イミペネム耐性菌による院内肺炎,人工呼吸器関連肺炎,複雑性腹腔内感染,複雑性尿路感染ではコリスチンとイミペネム・シラスタチン併用群の総合効果が70.0%であったのに対して本剤群では71.4%であった(Antimicrob Agents Chemother 64 : e02203-e02219, 2020).また,院内肺炎,人工呼吸関連

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