診療支援
薬剤

重要 リネゾリド (linezolid:LZD)
ザイボックス
(ファイザー)
  600 mg ¥7358.6 静注 600 mg 300 mL ¥10627
GE
リネゾリド
(各社)
 GE静注
リネゾリド
(各社)

適応 ❶MRSA:敗血症,深在性皮膚感染症,慢性膿皮症,外傷・熱傷・手術創等の二次感染,肺炎 ❷VRE:各種感染症
用法 成人・12歳以上:1回600 mg,2回/日,12時間毎.12歳未満1回10 mg/kg,8時間毎 1回最大600 mg 静注成人・12歳以上:1回600 mg,2回/日,12時間毎,0.5-2時間で点滴静注,12歳未満1回10 mg/kg,8時間毎,0.5-2時間で点滴静注 1回最大600 mg
警告 耐性菌の発現を防ぐため添付文書熟読,適正使用に努める
重大 可逆的な貧血,白血球減少症,汎血球減少症血小板減少症,代謝性アシドーシス,視神経症,ショック,アナフィラキシー間質性肺炎,腎不全,低Na血症,偽膜性大腸炎肝障害‍ 注意 B3 在宅‍ 遮光 静注遮光・凍結回避 T1/25.91時間(625 mg経口)・5.03時間(600 mg 30分かけて点滴静注)
選び方・使い方 バンコマイシンやダプトマイシンが使用できないMRSA感染症に使用.又VRE感染症でも治療選択肢となる.その他の微生物による感染症には選択されることは少ない.投与開始2週間前後で発生する骨髄抑制と長期投与による視神経障害に注意が必要.近年,腎障害患者では骨髄抑制がより発生しやすいことを指摘する報告が散見される.まれに乳酸アシドーシスを合併するため注意する
Evidence 米国感染症学会(IDSA)のMRSA治療ガイドラインや本邦におけるMRSA感染症の治療ガイドラインでは,リネゾリドは菌血症や感染性心内膜炎を除く多くのMRSA感染症に対するバンコマイシンやダプトマイシンに次ぐ第二選択薬とされている(Clin Infect Dis 52 : e18-55, 2011).皮膚軟部組織感染症,骨感染症ではリネゾリドがバンコマイシンに比較し優位とする報告もあるが現時点では結

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