診療支援
薬剤

HR リルピビリン (rilpivirine:RPV)
授乳禁
リカムビス
(ヤンセン)
 筋注(水性懸濁)600 mg 2 mL ¥90582 900 mg3 mL ¥130310

適応 HIV-1感染症〔ウイルス学的失敗がなく切り替え前6か月間以上の間ウイルス学的抑制(HIV-1 RNA量50コピー/mL未満)が得られ,リルピビリン及びカボテグラビルに対する耐性関連変異をもたず,本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者〕
用法 カボテグラビル併用,臀部に筋注 ⑴1か月間隔投与 初回900 mg 以降1か月に1回600 mg.⑵2か月間隔投与 初回900 mg 2回目初回投与1か月後900 mg 以降2か月に1回900 mg.⑴⑵いずれも2回目以降の投与は予定日の前後7日以内
併禁 リファンピシン,リファブチン,カルバマゼピン,フェノバルビタール,フェニトイン,ホスフェニトイン,デキサメタゾン全身投与(単回投与を除く),セイヨウオトギリソウ含有食品 RMP‍ 注意 B1 2-8℃(凍結回避)
選び方・使い方 リルピビリンの持続性懸濁注射液である.初回治療としては使用できない.6か月以上にわたってウイルス量が50コピー/mL未満に抑制されている患者への変更薬として検討できるが,必ずカボテグラビル(CAB)筋注と併用する.そのため,リルピビリンとカボテグラビルへの耐性変異を持たない患者が対象となる.かつ変更前には内服のリルピビリンとカボテグラビルを少なくとも28日間投与して忍容性を確認する.筋注部位は臀部で,初回は900 mgを用いる.2回目以降は1か月ごとに600 mgを用いるか,2回目(1か月後)にも900 mgを用いてその後は2か月ごとに600 mgの筋注でもよい.服薬疲れなどの問題点の解決が期待される
Evidence 経口3剤療法とのウイルス抑制効果を比較したATLAS試験とFLAIR試験において,48週後のウイルス量50コピー/mL以上の割合はCAB+RPV筋注4週間隔投与群は1.9%,3剤療法継続群は1.7%で,筋注群

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