メフロキン塩酸塩 | 医学書院

適応マラリア

用法保険適用は治療のみ．空腹時を避ける．用量は体重に応じ調節．高減量等注意．⑴治療　血液中原虫数が2日以内に顕著な減少を示さない又は増加し，症状不変・悪化の場合は他剤に変更．①825-1100 mg，2回分服（30-45 kg未満：初回550 mg　6-8時間後275 mg，45 kg以上：初回550 mg　6-8時間後550 mg）．②感染地（メフロキン耐性のマラリア流行地域）・症状によって1100-1650 mg，2-3回分服（30-45 kg未満：初回825 mg　6-8時間後275 mg，45-60 kg未満：初回825 mg　6-8時間後550 mg，60 kg以上：初回825 mg　6-8時間後550 mg　更に6-8時間後に275 mg）．⑵予防　原則12週間まで．206.25-275 mg，流行地域到着1週間前より開始，1週間間隔，流行地域を離れた後4週間継続，流行地域の滞在が短期でも同様に4週間継続（30-45 kg未満206.25 mg，45 kg以上275 mg）

警告予防に用いる場合，現地のマラリア汚染状況（薬剤耐性）も踏まえ，慎重に検討

禁忌キニーネ等の類似薬過敏症歴，てんかん又は既往，精神病又は既往，児低出生体重児・新生児・乳児，妊（投与中・終了後3か月まで避妊）　併禁キニーネ・類似薬　重大 SJS，幻覚，呼吸困難　重大（外国）TEN，痙攣，錯乱，妄想，肺炎，肝炎，循環不全，心ブロック，脳症　重大（外国・類薬）呼吸抑制，循環不全，ショック，痙攣，ミオパチー，視野欠損，網膜障害　注意禁運転（投与後少なくとも4週）　妊B3　保防湿

寄生虫症・原虫症の薬物療法にあたっては，熱帯病治療薬研究班「寄生虫症薬物治療の手引き」改訂10.2版（https://www.nettai.org/）も参照

選び方・使い方　マラリア原虫の分裂