適応 ペン300 mgは❶のみ.既存治療で効果不十分な疾患:❶尋常性・関節症性・膿疱性乾癬 ❷強直性脊椎炎,X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
用法 投与中は生ワクチンを接種しない.他の生物製剤を併用しない.1回量を初回,1週後,2週後,3週後,4週後に皮下注,以降4週間間隔で皮下注.16週以内に治療反応が得られない場合は治療計画の継続を慎重に再考.❶1回300 mg,又体重により1回150 mg投与可 児6歳以上:50 kg未満 1回75 mg,50 kg以上 1回150 mg(状態に応じて1回300 mg投与可) ❷1回150 mg
警告 ①施設結核等の感染症を含む緊急時対応.医師本剤・治療に十分な知識・経験.有益性が危険性を上回る症例のみに使用.感染リスクが増大する恐れがあり,結核既往患者では結核を活動化させる可能性.悪性腫瘍の発現が報告.IC完治薬でないことも含め,有効性・危険性を十分説明し,患者が理解した上で開始.②ウイルス・細菌・真菌等による重篤な感染症が報告.十分に観察する等感染症発症に注意し,投与後に感染徴候・症状が見られたら直ちに主治医に連絡させる.③治療開始前に適応疾患の既存治療の適用を十分に勘案
禁忌 重篤感染症,活動性結核 重大 重篤感染症,アナフィラキシー,蕁麻疹,好中球数減少,炎症性腸疾患,紅皮症 RMP 注意 妊C 在宅 保遮光・2-8℃
選び方・使い方 乾癬の生物学的製剤の1つで抗IL-17A抗体.他の生物学的製剤が無効の時に効果が期待できる.高用量かつ最初に5回(週1回)注射するため,即効性が期待できる
Evidence 英国のガイドライン(Br J Dermatol 177 : 628-636, 2017)で乾癬に対して第一選択とされている.米国のガイドライン(J Am Acad Dermatol 80:1029-1072, 2019