診療支援
薬剤

チオペンタールナトリウム (thiopental sodium)
ラボナール
(ニプロES)
  300 mg ¥766 500 mg ¥941

適応 ❶全身麻酔,全身麻酔の導入 ❷局所・吸入麻酔薬との併用 ❸精神神経科における電撃療法の際の麻酔 ❹局所麻酔薬中毒・破傷風・子癇等に伴う痙攣 ❺精神神経科における診断(麻酔インタビュー)
用法 〔静注〕2.5%水溶液❶⑴全身麻酔の導入 初回2-4 mL,感受性により追加量決定.患者が応答しなくなるまで追加注入,応答がなくなった時の注入量を就眠量とする.更に就眠量の半量ないし同量を追加注入,他の麻酔法に移行.気管挿管の場合は筋弛緩薬を併用 ⑵短時間麻酔 ①患者とコンタクトを保ちながら2-3 mLを10-15秒位で注入後30秒間観察,必要なら2-3 mLを同速度で注入,応答がなくなった時の注入量を就眠量とする.手術に先立ち更に2-3 mLを同速度で分割注入すれば10-15分程度の麻酔が得られる.②短時間で手術が終了しない場合,注射針を静脈中に刺したまま呼吸,脈拍,血圧,角膜反射,瞳孔対光反射等に注意しながら,必要な麻酔深度を保つように1-4 mLを分割注入 1回最大1 g ❷2-4 mLを間欠的に静注.〔点滴投与〕静脈内点滴麻酔法に準じる ❸12 mLを約25-35秒で注入,必要な麻酔深度に達したことを確認,直ちに電撃療法を行う ❹全身状態を観察しながら,2-8 mL,痙攣が止まるまで徐々に注入 ❺1分間に約1 mLの速度で3-4 mL注入,入眠させる.その後2-10分で呼びかければ覚醒,質問に答えるようになればインタビューを実施.以後約1 mL/分の速度で追加注入.
場合により次の方法を用いる:〔注腸〕10%水溶液,20-40 mg/kgを基準.注入後15分で麻酔に入り,約1時間持続.〔筋注〕2-2.5%水溶液(7歳以下:2%)を大腿・上腕部筋肉等,筋肉の多い部位に筋注,20 mg/kgを基準.一度に全量注入は不可,全量を2-3等分し,5分毎に必要に応じて追加投与.注

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