診療支援
検査

プレアルブミン〔PA〕《トランスサイレチン〔TTR〕》   104点
prealbumin《transthyretin》
片倉 芳樹
(あおば胃腸内科クリニック院長)
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・先端医療研究センター感染症分野)

基準値 22.0~40.0mg/dL


測定法 TIA法


検体量 血清0.3mL


日数 3~5日


目的 肝臓における蛋白合成の鋭敏な指標


Decision Level

●22.0mg/dL以下(減少)

[高頻度]術後栄養不良,栄養摂取不足,重症感染症,急性肝炎(急性期),慢性活動性肝炎,肝硬変 [可能性]吸収不良症候群 [対策]血清総蛋白,アルブミン,トランスフェリン,総コレステロールなどの測定,炎症マーカー測定,肝機能検査.高カロリー輸液,血漿蛋白補充

●40.0mg/dL以上(増加)

[高頻度]ネフローゼ症候群,甲状腺機能亢進症,妊娠後期 [可能性]軽度アルコール性肝障害(禁酒直後) [対策]蛋白合成に影響を及ぼす原疾患の検索


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 プレアルブミン(PA)は肝臓で合成されるが半減期が約2日と短く,rapid turnover protein(RTP)の一種と考えられる.そのため

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