診療支援
検査

動脈血pH  パニ
★★
arterial pH
小泉 賢洋
(東海大学講師・腎内分泌代謝内科)
深川 雅史
(東海大学教授・腎内分泌代謝内科学)

基準値 7.38~7.41


パニック値 7.2以下,7.6以上

パニック値とその原因病態・危険病態


測定法 pHガラス電極法


検体量 動脈血1mL


日数 即時(測定機器が院内に必要)


目的 酸塩基平衡異常の診断


NOTE‍ 保険点数:135点(血液ガス分析)


Decision Level

 動脈血pHが基準値よりも低い場合をアシデミア,高い場合をアルカレミアという.pHを酸,またはアルカリの方向に動かそうとする病態をそれぞれアシドーシス,アルカローシスという.これらが同義語ではないことに注意する.

■動脈血pH<7.38(アシデミア)

●HCO3-<22mEq/L:代謝性アシドーシス

[高頻度]内因性物質の代謝による不揮発性酸の蓄積〔乳酸性アシドーシス,ケトアシドーシス(糖尿病性,アルコール性,飢餓),尿毒症〕,下痢 [可能性]腎尿細管性アシドーシス,低アルドステロン症,外因性物質による不揮発性酸の蓄積(メチ

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