診療支援
検査

動脈血O2分圧〔PaO2〕  パニ
★★
arterial O2 tension
小泉 賢洋
(東海大学講師・腎内分泌代謝内科)
深川 雅史
(東海大学教授・腎内分泌代謝内科学)

基準値

・成人男性では95±7mmHgであり,約100mmHgとしてよい

・年齢依存性であり,日本呼吸器学会により発表された予測式はPaO2(mmHg)=109-0.43×年齢(安静臥位,室内気)である


パニック値 40mmHg以下

パニック値とその原因病態・危険病態


測定法 O2ガラス電極法


検体量 動脈血1mL


日数 即時(測定機器が院内に必要)


目的 呼吸状態の把握


NOTE‍ 保険点数:135点(血液ガス分析)


Decision Level

‍ PaO2は呼吸状態を示す指標として重要であるが,その解析にあたっては,肺における酸素交換の指標である肺胞気動脈血O2分圧較差(A-aDO2)および肺胞における換気の指標であるPaCO2とともに検討する必要がある.

 A-aDO2の計算式は,以下のように導くことができる.まず,肺胞気酸素分圧(PAO2)は次式で表すことができる.

‍ PAO2=吸入気酸素分圧(PI

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?