基準値 IGF-Ⅰは成長ホルモン(GH)の分泌量を反映して,思春期を中心に年齢による変動がみられるので患者の年齢・性別によって基準範囲が異なる.表81図を参考とされたい
測定法
・抽出法,ビーズ固定法
・血中では大部分のIGF-ⅠはIGF結合蛋白(現在少なくとも10種類知られているが特にIGFBP-3が重要)およびacid labile subunit(ALS)と結合し,3量体として存在している.この蛋白と結合することによってIGF-Ⅰの分解が防止され,一種の貯蔵庫として作用していると思われるが,詳細な生理学的意義は不明〔「IGFBP-3」の項参照→〕
・IGF-Ⅰの測定には測定の前処置としてエタノールなどで抽出操作を加える抽出法と抽出操作を行わない非抽出法があるが,感度や特異度の点で前者が優れており,現在では抽出法が一般的.測定はRIA固相法(IRMA)
検体量 血清0.3mL
日数 3~7日
目的