基準値
●女性
●前思春期
・10歳未満:0.54~2.47mIU/mL
・10歳以上:1.16~3.65mIU/mL
●思春期
・Tanner分類2~3期:1.49~5.95mIU/mL
●月経周期
・卵胞期初期:2.7~10.2mIU/mL
・排卵期ピーク:2~23mIU/mL
・黄体期:1.0~8.4mIU/mL
●妊娠時 1mIU/mL以下
●閉経後 9.2~124.7mIU/mL
●男性
●前思春期
・10歳未満:0.38~1.11mIU/mL
・10歳以上:0.95~3.57mIU/mL
●思春期
・Tanner分類2~3期:1.73~4.27mIU/mL
・Tanner分類4~5期:4.21~8.22mIU/mL
●成年期 1.2~15mIU/mL
●老年期 15mIU/mL以上
測定法 RIA(固相法),EIA,FIA,CLIA
検体量 血清0.5mL
日数 数時間~5日
目的 性腺機能異常の診断と評価
Decision Level
●高値
[高頻度]原発性性腺機能低下症,閉経後 [可能性]FSH産生下垂体腺腫,中枢性思春期早発症 [対策]①原発性性腺機能低下症には後天的な生殖器疾患以外に女性のTurner症候群,男性のKlinefelter症候群,精巣(睾丸)女性化症候群や性腺形成異常のような先天性疾患が含まれる.②FSH産生下垂体腺腫はまれな腺腫であるが,高齢者に多く,ホルモン過剰による目立った臨床症状を示さず,他の腺腫に比べると増殖速度が速い傾向がある下垂体腺腫である.女性患者で閉経以後FSHが生理的に高くなる年齢で下垂体腺腫が見つかった場合には,FSH高値がFSH産生腺腫からの分泌か,閉経後の高値+非機能性腺腫か鑑別がつきにくい場合もある.FSH産生腺腫では,1)LHの上昇を伴わないか,あってもごく軽度,2)TRH試験でFSHの増加がみられることがある,3)FSHの血中濃度に比しα-サブユニット,FSH-
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/黄体形成ホルモン〔LH〕 [小][保] 108点(包)
- 今日の治療指針2023年版/無月経と排卵障害
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 血中成長ホルモン〔血中GH〕 [小][保] 108点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 GHRH負荷試験(成長ホルモン放出ホルモン負荷試験) [保] 1,200点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/黄体形成ホルモン〔LH〕 [小][保] 108点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/LHRH負荷試験(黄体形成ホルモン放出ホルモン負荷試験) [保] 1,600点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/デヒドロエピアンドロステロン〔DHEA〕,デヒドロエピアンドロステロンサルフェート〔DHEA-S〕 [保]* 169点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/エストラジオール〔E2〕 [保] 172点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/テストステロン [保] 122点(包)
- 新臨床内科学 第10版/1 ゴナドトロピン依存性(中枢性)思春期早発症
- 新臨床内科学 第10版/1 卵巣機能低下症