基準値 1.1pmol/L以下
測定法 RIA(固相法)
検体量 血漿0.5mL
日数 3~7日
目的 高Ca血症を伴う悪性腫瘍の診断
Decision Level
●10pmol/L以上(高度増加)
[高頻度]高Ca血症を伴う悪性腫瘍(骨転移のない例),成人T細胞白血病 [可能性]骨転移と高Ca血症を伴う悪性腫瘍 [対策]悪性腫瘍の検索
●1.1~10pmol/L(軽度~中等度増加)
[高頻度]高Ca血症を伴う悪性腫瘍(骨転移の有無と無関係),正常Ca値を示す悪性腫瘍(特に肺扁平上皮癌,肺大細胞癌,成人T細胞白血病) [可能性]授乳中の女性,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫,健常者の一部 [対策]悪性腫瘍の検索
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
悪性腫瘍ではしばしば高Ca血症を合併する.このうち約80%は,骨吸収を促進する液性因子によるものであるとされており,そのさらに80%ではPTHrPが液性因子であるとされ
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