基準値 38以下
測定法 ECLIA法
検体量 血清0.7mL(検査センターにより若干異なる.SRL0.7mL,BML 0.9mL,LSI0.6mL).実際に機器での測定に必要な検体量は42~70μLで機種により異なる.
日数
・検査センターにより若干異なる.
・SRL 2~6日,BML 2~8日,LSI 2~5日
目的 妊娠高血圧腎症の1週間以内の非発症と4週間以内の発症の予測
Decision Level
●38以下
[高頻度]1週間以内の妊娠高血圧腎症の発症が除外される陰性適中率は99.3%である [可能性]38以下であってもハイリスク群(①収縮期血圧が130mmHg以上または拡張期血圧が80mmHg以上,②蛋白尿陽性,③妊娠高血圧腎症を疑う臨床所見,または検査所見,④子宮内胎児発育遅延,子宮内胎児発育遅延を疑う検査所見の妊婦)の6人に1人は4週間以内に妊娠高血圧腎症を発症する [対策]38以下であれば1週間以内に妊娠高血圧腎症を発症する可能性はほとんどないが,1週間以降の発症は否定できず,特にハイリスク妊婦は1/6の確率で妊娠高血圧腎症を発症する可能性があるので,外来で厳重に管理をする
●38より高値(38は含まない)
[高頻度]4週間以内に妊娠高血圧腎症を発症する陽性適中率36.7%である [可能性]38より高値であっても3人に2人は妊娠高血圧腎症を発症しない [対策]38より高値であれば3人に1人は4週間以内に妊娠高血圧腎症を発症するので,妊婦健診の受診頻度を増やし,血液生化学検査,凝固検査,超音波検査(胎児発育,羊水量,子宮動脈RI,臍帯動脈RIなど)を行い,発症した場合は入院管理になることなど患者に説明しておく
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
妊娠高血圧腎症の原因は,妊娠初期の胎盤形成時に,絨毛外絨毛細胞(extra-villous trophoblast;EVT)のらせん動脈
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