診療支援
検査

持続血糖測定〔CGM〕《皮下連続式グルコース測定》  
continuous glucose monitoring
廣田 勇士
(神戸大学大学院医学研究科准教授・糖尿病・内分泌内科学部門)

測定法 グルコースオキシダーゼ(glucose oxidase ; GOD)法により,皮下間質液中のグルコース濃度を連続測定・記録(センサグルコース値に換算)


日数 7~14日(機種により異なる.ガーディアンTMセンサ3:7日,Dexcom G6 CGMセンサー:10日間,FreeStyleリブレセンサー:14日間)


目的 血糖変動の評価,血糖変動の自己管理


NOTE‍ 保険点数:700点〔臨床検査目的:施設基準に適合している保険医療機関で実施した場合,皮下連続式グルコース測定(一連につき)として算定〕

1,320点,2,640点,3,300点〔血糖自己管理目的:持続血糖測定器を用いる場合,使用するセンサー数で異なる(2個以下:1,320点,3個または4個:2,640点,5個以上:3,300点)〕

1,250点(血糖自己管理目的:間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの.血糖自己測定器加算の一項目)


Decision Level

●高値(>180mg/dL),低値(<70mg/dL)

 CGMによる血糖コントロールの指標が国際的コンセンサスとして発表されている(Diabetes Care 42:1593-1603,2019).妊娠時以外は70~180mg/dLを治療域として,この範囲にある時間をTIR(time in range),TIRより低血糖域をTBR(time below range),高血糖域をTAR(time above range)として定義している.これらを根拠とすると,高値は>180mg/dL,低値は<70mg/dLとなり,それぞれ血糖のDecision Levelに準じて考慮することとなるが,CGMで測定されている値は,皮下間質液中のグルコース濃度であるため,診断に用いることはできない.診断には採血による血糖値を用いる.また,測定値の扱いについては後述の「測定前後の患者

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