診療支援
検査

凝固抑制因子検査《凝固因子インヒビター》 凝固因子インヒビター定性《クロスミキシング試験》   100点
coagulation factor inhibitor qualitative test《cross mixing test》
橋口 照人
(鹿児島大学大学院教授・血管代謝病態解析学分野)

基準値 患者血漿と正常血漿を複数(5点)の容積比で混合しAPTT,PTなどの凝固時間をプロットしたパターンで病態を解析する定性検査であるため,基準値は設定されていない


測定法 APTT,PT(凝固法)


検体量 APTT,PT1回検査につき血漿0.4mL(4,5回実施)


日数 即日


目的 APTTあるいはPTの延長を認める検体に対して,凝固因子欠乏か凝固因子インヒビターが存在するかの鑑別,特に凝固因子インヒビターの存在あるいはループスアンチコアグラントのスクリーニングに重要


Decision Level

●凝固因子インヒビターパターンまたは凝固因子欠乏パターン

[高頻度]ビタミンK欠乏症,肝硬変,膠原病(SLE),ループスアンチコアグラント(LA),凝固因子インヒビター [可能性]凝固因子欠乏症 [対策]抗カルジオリピン(CL)抗体検査,抗β2-GP/CL抗体検査,抗プロトロンビン/PS抗体検査,各凝固因

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